暴れん坊将軍[皇帝] – 円盤の帝国(8)

《ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」録音の感想をゆっくりと紹介》

ピアノ:ミハイル・プレトニョフ

指揮:クリスティアン・ガンシュ

演奏:ロシア・ナショナル管弦楽団

2006年9月3日、ボン

タイトルが「やってしまった」感ありますが、なかなか異色の演奏。

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LFJ2018感想(主にフォークト)

ラルス・フォークト(Lars Vogt)のピアノが聴きたくてLFJへ。

フォークトはハンマーで弦の振動を殺さないタッチ。

「皇帝」は小編成(6-6-6-4-2)で、なかなか珍しい体験でした。ホールが東京国際フォーラムのAホールというただの丼ホールだったため、音が細って聴こえたのが残念ではありますが。

ピアニストとしての卓越は必ずしも指揮者としてのそれを含意しない残酷さはありながらも、小編成ならではのフットワークが生み出す音の透明感や表現の明晰さは聴こえました。やはり「皇帝」は弾き振りでこそ完成する曲です。

一方で4番は、眉間の見ともいうべき、曖昧さと暴力の間のフロンティアを綱渡りする演奏でした。ベルリンのレジデンスに選ばれたのも宜なるかな。

前プログラムのシベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」と、ウェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章」も肩肘張らず楽しめました。こういう新しい曲との邂逅のがあるから(ホールがひどくても)来てしまうのがLFJ。

= = =

5/3 M115

  • シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73「皇帝」

5/4 M216

  • ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58

ロイヤル・ノーザン・シンフォニア (オーケストラ)
ラルス・フォークト (指揮・ピアノ)
東京国際フォーラムAホール